私の田舎は、青森県の八戸市。
大学に来るまで、ずっと育ったところです。
漁業の町で、いかの水揚げ量はいまでも日本有数です。
小さい頃は、いかを干す臭いが
そこら中に充満していた、そんな港町。
漁師が行きかい、喧嘩も茶飯事。
そのころは釧路と並んで、
日本の漁業の中心地でした。
そんなにぎやかな町に映画館と本屋がありました。
おやじは漁師の親方でしたが、
マンドリンを弾き、ラッパ型の蓄音機でタンゴを聞き、
写真を趣味とし、夜になると本を読んでいました。
そんなおやじのいきつけが、木村書店。
その店の上得意だったらしい。
その店、もちろん代替わりして、娘がいまは社長。
その方が、私の本を仕入れてくれました。
北の町、しかもその中でも、
ちょっと寂れてしまった小中野という場所。
そんな土地に似つかわしくない本。
“ある日、ボスがガイジンになったら!?”
それでも、わざわざ地元出身の著者というポップをつくってくれました。
それで、なんとその店のベストセラーのうちの1冊に。
なんか、じーんときました。
離れていても、故郷はあたたかい。
そんな思いを胸に帰ってきました。
ありがとう、感謝、小中野の人。

