知っている方も多いと思いますが、
これです。機械仕掛けの巨大クモ。


よくもまあ、こんな馬鹿げたことを一心不乱にやるものか。
実はそこに感動したのです。
いまの日本を見てください。
効率ばかり気にして、こんな素敵な「アホ」を
忘れてませんか?
ラ・マシーンはもともと、
ロワイヤル・ド・リュクスのハード担当。
それが高じてこうなったわけです。
ご存じの方は、ロワイヤルの「巨人神話」に
たぶん、度肝を抜かれているはずです。
それにしても、クモンガーにはやられました。

日経BPオンラインのコラム「マーケティング・ゼロ」にも
書きましたが、このクモは
フランスのスペクタクルアート劇団「ラ・マシーン」による
街を劇場化するパーフォーマンス。
横浜開港150周年記念「開国博Y150」の開幕前イベントのために
やってきたものです。
2匹の“クモンガー”が、横浜赤レンガ倉庫付近に出現し、
日本大通りまで練り歩きました。


巨大クモの8本の足を動かすスタッフが、
それぞれの足の根本にいて自在の動きを制御している。
さらに頭部にも。
そして本体を動かすスタッフとたくさんの人々が、
巨大クモを操っています。
時折、口と尻部から水蒸気のような水を吐き出す。
その様子は、ほんと怪獣クモンガー呼びたくなるような姿。



しかしです。
昨日、横浜に行ったところ、
クモンガーは、ちょっと広めの柵の中に
閉じ込められていました。
そこで、お金を取って、ほんの少しだけ動く。
ただの見世物になっていたのです。
これは、街を劇場にというコンセプトで活動している
ラ・マシーンの精神とは全く違うもの。
お金のためや、コントロールのためとはいえ
これでは、
あのバカげたことを一生懸命やるという
失われた心を取り戻すことはできません。
どうして、日本だとこうなるのか。
クモンガーが横浜の街を闊歩した
あの姿こそ、人間らしい不可思議を取り戻すための
ものなのに。
残念です。
効率がいちばんの美徳とされ、
リスクを冒さない。
そうなったら、日本のあのバカでかい大仏も
オナラをする絵巻物もできなかったでしょう。
日本は、もっと「おもろい」国のはず。
もっと、もっと、変なこと、突飛なこと、バカなこと
まじめにやりましょう!
効率からは何も生まれない。
行け、飛べ、クリエイティブの国、日本!

