恐山。
まだ行ったことのない人にとっては、
なにやら、近寄りたくない雰囲気のある場所。
霊山中の霊山。
でも、そこはフォトジェニック・プレース。
誰でも、上手に写真が撮れてしまうのです。

嘘だと思った人は、絶対に行ってください。
360度、全部、写真を撮ってください、と
景観が声をかけてきますから。
お社の後ろにある山と森こそ、
ほんとうのご神体。
自然植生の見本のような木々がビッシリと。
そして、一番有名な「いたこ」の口寄せ。
最近は、被災地の方で、行方不明のご家族の方が
多く訪れているとのことです。


近頃では、外人観光客も訪れる観光地化していますが
それでも、この霊地のご威光は全く薄れていません。
そこかしこに積まれた、おびただしい小石の山。
風もないのに、くるくると回る風車。
神様の使いなのか、真っ黒なカラスがこちらをじっと見つめている。



そして、この地の空気を変えるような硫黄の強烈な臭い。
現世の感覚をすべて否定しているような湖。
波も立たず、時間によって色を変える演出。
霊感に従って、カメラを向ければいいだけ。
勝手にシャッターが降りる感覚です。



1時間くらいいるだけで、
現世感覚がなくなって、あの世を歩いている気分に。
でも、懐かしい感じがして、恐くない。
日本には、まだまだこういう霊地が存在する。
ここにいると、ますます
都会が仮想空間だという気になる。
きっとそうなんでしょう。
カメラは、現世からあちらへのトンネルの役割。
生と死は、確実につながっている。
行け!恐山!

