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コミュニケーションの耳袋

現代のコミュニケーションに関する話を、しかも門外不出の話を、誰よりも早くお伝えします。
大きな耳に溜め込んだ耳寄りな話、広告、心理学、マーケティング、クリエイティブなどなどを。21世紀の耳袋、として発刊します。

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2011年12月18日(日)

これからの日本人に必要なことのすべて第1回

今回から、「これからの日本人に必要なことのすべて」と題して
いろんな観点で書き始めようと思い立ちました。

ジャンルにとらわれず、ブームに関知せず、批判を畏れず。
あたかも闇鍋状態ですので、ときどきは食中毒を起こすかもしれませぬ。

そのときはご容赦を。

第1回:自信回復剤を飲む

馬鹿につける薬はない!と昔から言われております。
救いようがないほどの奴だ、という意。

一方で、馬鹿とハサミは使いよう、とも言う。
とすれば、馬鹿を批判しているということではなく、
みんなそうなんだから,チャンと考えようよという自戒でもある。

愚かさを自覚する人ほど素晴らしい人はおりませんから。

つまり、日本人は奢れる民族ではないらしいということ。

ここに、おもしろい脳科学データがあります。

セロトニントランスポーター遺伝子S型。
この遺伝子を受け継いでいる割合が、日本人が世界で一番高いらしい。

その典型的事象はコップに水が半分入っている状態をどう思うか。
多くの日本人は、「水がもう半分しかない」と考える。

そうではありませぬか?でも、欧米人は「まだ,半分もあると考える」。
この差が、この遺伝子の働きなのです。

その正体は、不安を助長するもの。まさに、恐怖の遺伝子。
しかし、遺伝子ごときが日本人の性癖まで制御していたとは驚きでした。

そのことを知ると、思い当たることはたくさんある。

誰も知らない明日への不安。
仕事がまだ終わっていないのに,失敗したらどうしようという不安。
うまくいっているのに彼女に振られたらどうしようという不安。

ほんとうに、不安だらけの日本人です。

でも、こんなに不安症な日本人でも、不安がなくなればとんでもない力を発揮する。
それは、これ以上の不安がなくなるとき。そう、どん底状態。

戦後、江戸末期、天明の大飢饉、応仁の乱。

ご存知の通り、戦後は戦勝国のアメリカでさえ、
日本の復興は50年かかると予測していたそうです。

その予測をくつがえしての急復興。世界第2の経済大国にまでのし上がったのですから、
火事場の馬鹿力は健在でした。

もちろんいまは、中国の後塵を拝していますが、豊かな国であることは間違いありません。

とすれば、ものは考えよう。これ以上の底はないと思うこと。

東日本大震災は、想像以上の酷さでした。
現場を見た人は、忘れられない光景になったことでありましょう。

つまり、いまが日本の底であるという意識。

関東以西の人たちは,何となく意識の外にあるやもしれませんが、これからが正念場。
馬鹿力の発揮するときだと思うことです。


東北の復興第一と言いながら、
TPPや増税にうつつを抜かす政府には危機感のかけらもない。

だから、国民一人ひとりがガンバル。
そのためには、上を見るしか無いというわけなのであります。

そのためには、まだまだ凄い現状をちょいと忘れる必要がある。

中国に抜かれたとはいえ、GDP第3位の国。イギリスやフランスの倍もあるの。

人口はと言えば、中国、インドが突出しているけれど、10番目。
つまり、世界で10番目に多く使われている言語ということになる。

さらには、クルマやカメラ、電化製品。

ものづくりの国というプライドが、経済界をがんじがらめにしている。
いわゆる幻想ですな。ご存知のように、ソニーもホンダも厳しい状況。

もちろん、他の国に比べればまだまだ豊かな国であることは異論のない事実。

しかし、だからこそ前述の不安遺伝子が立ち上ってくる。

ここはいちばん経済的な財産を無かったことにする覚悟。
そうすれば守るものがないので、不安もない。ここから再スタートであります。


そうやって素っ裸になってしまうと、見えてくるものがあるはず。

我ら日本の忘れていた価値。

実は、日本は世界でいちばん不思議な国なのです。
そこに住む日本人は、不思議さんのオンパレード。

嘘!とお思いでしょうが、
私は外資系の会社で、いろんな国に行き、いろんな外国人を見てきましたから、確信しております。

外国人から見たら、日本人ほど、「不思議」「理解不能」な人種は、まずいないでしょう。

なんと言っても、「白黒をつけない」。これに尽きる。
外国人、特に欧米人にとっては、YesでもNoでもないということが信じられないのです。

決めきれないとか、どっちでもいいしとか。思い当たる節があるでしょう。

この態度が、外国人には決められないのは能力がないと見えるし、
日本人同士でも優柔不断な奴と言われて肩身が狭い。

近頃は、決断力のなさが集中攻撃を浴びているようですが、
それは決断力の欠如というよりコミュニケーションのつたなさのせい。

なぜ、白黒をつけないのかを伝えないからに過ぎませぬ。


みなさまもご存知のように、「損して得取れ」「負けの中にも勝ちはある」などのことわざ。

これこそが、日本の素晴らしい思考法ではありますまいか。

すべてが、二項対立の世の中。
それでは、喧嘩がエスカレートするだけで永遠に答えが生まれない。

出るとすれば、力勝負のみ。元々これは、欧米の決着のつけ方。
このやり方が蔓延し、それに合わない日本人がオタオタしているのです。

日本人には、縄文の時代から何でもありの考え方が身についている。

言葉を換えれば、多様的思考法。
「一を聞いて十を知る」「三人寄れば文殊の知恵」。

だからこそ迷うのですが、こんなに複雑な思考を日常化している民族はほとんど見あたりません。

迷うことは、いろんな可能性を吟味していると考える。
答えを出さないことは、小さな可能性に大きな答えがあるかも知れない事を知っている、と。

これこそが、日本人的スーパー思考。

欧米的な世の中に惑わされず,自信を持って行きましょう。

この自信こそが、
グローバル時代に日本人のユニークさで勝負する秘訣に他なら無いのであります。

行け、我ら不思議民族!

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